2021年7月 渋谷Bunkamura個展を終えて


開催期間:2021 7/1(木)~7/7(水)

場所:渋谷Bunkamura Box Gallery

 

2021年夏の渋谷Bunkamura個展が終了しました。

 

 今展のテーマは「ETERNITY –永遠」。命を純粋に繋いでいく動物の姿や、これからもずっと続いていく自然の力強さと美しさをガラスの中に表現しました。
 昨今のコロナ禍/オリンピック関連のニュースを見聞きしていると、ちょっとした事で心がささくれ立ち、気持ちを平穏でいられなくなることもしばしば。短期的な視野で見れば、この一年半は本当に泥の中で踠いている様な苦しさや身動きの取れなさがありました。長期的に見れば「あの時は大変だったよね」と濃縮されたわずかな期間の様に感じる時が来るかもしれません。とにかく先を見据え、キラキラと美しいモノに身も心も預ける瞬間が大事なのでは?と臨んだ今個展でした。

 

 本を一から作り(製本)、カバーごとくり抜き、焦がし汚す。ガラス作品を作るのとは違う技術、頭のスイッチが必要ですが、個展の雰囲気作りには欠かせない存在(実はものすごい手間がかかります)。そんな本型の額を購入希望される方も増えており嬉しい限りです。まだまだ作りたい本型のディスプレイがあるので、それは一つずつ実現していけたらと思っています。

 

 普段はそこまでこだわりが強くない私ですが、個展会場や、作品、パッケージとなると話は別で、とことんこだわりたくなります。「なぜそこまで」という感想を頂くこともあるんですが、例えばどこかの専門店に頼んだとしても、ライセンス契約でも結ばない限りは、同じ様なパッケージやディスプレイ用品は他の作家も扱うことができるわけです。作品を独学でオリジナルの技法で生み出す様に、演出するものも唯一無二であった方が、作品も高まるし説得力があります。

 

 今回の個展もたくさんのお客様にご覧いただけました。「初めてこういうアートを見ました」や「感動しました」という、若干ムズムズするお褒めの言葉をいただきました。私の目指すところは皆さんにとってより良い作品です。技法や表現に陶酔しすぎることなく、自己表現に偏ることなく、皆さんの心に響く「喜ばれる作品」をこれからも生み出していきたいと思っています。